2007年12月1日から9日までグール公共事業大臣が訪日した。同大臣の日本への実務訪問について12月9日付国営APS通信が以下のように報じている。
グール大臣は、日本側との間で、特に公共事業分野における二国間協力の強化の可能性を明確化することができた。同大臣が日本訪問中に会談した冬柴国土交通大臣は、日本側としてインフラ分野を始めとする両国間の協力関係を一層強化し、また強化する用意があると表明した。
同大臣は、現在、日本企業グループが建設中である東西高速道路建設プロジェクト（日本企業は東部工区を建設中）について、品質に対する要求ならびに工期及び環境の尊重に重点を置きつつ、同プロジェクトの戦略的重要性を強調した。
同大臣と日本外務省幹部との会談では、両者は二国間協力の展望の他に、2008年5月に予定されているTICAD開催との関連でアフリカと日本の関係について協議した。この点に関してグール大臣は、アルジェリアがアフリカ大陸と日本の間で果たしうる「架け橋としての役割」について述べた。
同大臣と40人ほどの様々な分野の日本企業経営者との会合が開かれた。日本において高速道路、高架橋、トンネル、港湾を始めとする複数のサイトや現場を訪問した同大臣は、特に公共事業、運輸、中小企業、中小製造業、建築、水資源、観光、農産物加工業などを包含する2009年から2025年までの基本計画に合致したアルジェリアにおける投資の可能性について強調した。本会合に出席した日本側の経済関係者は、投資と提携を通じて、この幅広いプログラムの実現への参加に強い関心を示した。
＜中東調査会かわら版2007年12月12日No.297より引用＞