社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)は、JASRAC講座「ミュージック・ジャンクション 〜日本から見たワールドミュージック〜」プログラムにて、多様な視点に基づく音楽文化論について演奏などを交えて解説する公開講座をシリーズで開催します。
世界各地の音楽にスポットをあて、伝統音楽とポピュラー音楽の接点や日本人の異文化音楽受容について紹介します。
第1回はアルジェリアのライミュージックがとりあげられますのでご紹介いたします。
−第1回− 2005年2月10日(木)19:00〜21:00
テーマ「アルジェリアにおけるライの現況」
講義概要
ライはアルジェリア西部オラン地方起源の民衆音楽ですが、人間の個人的欲望をナマな形で歌う、イスラム圏の異色ジャンルとなっています。音の面でも、西洋のポップ音楽の影響を受けて欧米人の嗜好にも合った魅力的な形態が生み出され、特にフランスでは日本で想像もつかないほどの人気を得ています。なによりも重要なのは、このジャンルの発展・展開がアルジェリア、フランスそして世界全体の歴史の流れと結びついて、きわめて興味深い様相を呈していることです。本講座ではライの発展をふりかえり、その魅力に触れながらイスラム、フェミニスム、テロ、移民などの今日的関心との深い関わりを確認して、ライの世界史的意義を探っていきます。
講師: 粕谷 祐己
(金沢大学 文学部フランス語学フランス文学コース 助教授)
京都大学卒業、大阪大学大学院修了後、同大学助手、金沢大学助手を経て現職に。1998年フランス国立フランス語研究所に研究派遣中に北アフリカのポップ音楽、ライの魅力に本格開
眼、その歴史的重要性を痛感し専門的研究を開始する。金沢大学でゼミを開講するかたわら『ミュージック・マガジン』などの雑誌に寄稿、ライをはじめとするアルジェリア音楽文化の日本紹介につとめている。
第2回以降も多彩な内容になっています。
ご興味のある方は、ぜひご参集ください。
日 時 | 第1回 : 2005年2月10日(木) テーマ:「アルジェリアにおけるライの現況」 講師: 粕谷 祐己 |
第2回 : 2005年2月21日(月) テーマ:「インド映画とポピュラー音楽」 講師: 井上 貴子 |
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第3回 : 2005年3月9日(水) テーマ: 「ポピュラー音楽を巻き込む地方伝統の力:ランガム・ジャワ」 講師: 由比 邦子 |
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第4回 : 2005年3月10日(木) テーマ:「アメリカ合衆国のルーツ・ミュージック」 講師: 三井 徹 |
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開 演 | 各回共に 19:00〜21:00 |
会 場 | JASRACけやきホール :東京都渋谷区上原3-6-12 (小田急線/千代田線「代々木上原」駅南口徒歩3分) |
受講料 | 無 料 |
司 会 | 関谷元子(ポップアジア編集長) |
お問合せ 03-3481-2100 JASRAC文化事業部
(9:00〜12:00・13:00〜17:00 土・日・祭日を除く)
お申込フォーム、その他詳しくはこちらから
http://www.jasrac.or.jp/culture/schedule/2005/0210.html