10月10日(木)全国一斉に実際された県議会(APW)・市町村議会(APC)選挙の結果は以下の通り。選挙結果は翌11日金曜午後には内務大臣から発表され、12日(土)の新聞で報道された如く、公正な管理と円滑な実施により迅速に集計されている。
(但し、投票日の悪天候で集計が遅れた一部地方、及び選挙ボイコット等で混乱があったカビールの2県Tizi-Ouzou/Bejaiaを除く。)
投票率 50.11% (有権者 1,672.6万人/投票者 723.3 万人)
- 本年5月30日の国民議会選挙投票率46.09%より向上
- 主要県ではAlger県30%、Oran県45%、Constantine県38%、Annaba県56% 等
投票結果 |
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市町村議会(APC)選挙 * |
県議会(APW)選挙 |
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政党 |
議席計 |
得票率 |
過半数議会 |
政党 |
議席計 |
得票率 |
FLN | 4,878 |
36.60% |
668 |
FLN | 798 |
40.71% |
RND | 2,827 |
21.21% |
171 |
MRN | 374 |
19.08% |
MRN | 1,237 |
9.28% |
39 |
RND | 336 |
17.14% |
MSP | 989 |
7.42% |
19 |
MSP | 184 |
9.39% |
独立候補 | 869 |
6.52% |
77 |
PT | 137 |
6.99% |
FFS | 684 |
5.13% |
65 |
FFS | 83 |
4.23% |
総計 | 13,329 |
100% |
1099 |
総計 | 1,960 |
100% |
* Tizi-Ouzou県21/52及びBejaia県31/67市町村議会を除く
- ベンフリス首相率いるFLN(民族解放戦線)は、5月30日の国民議会選挙に続き、地方選挙でも躍進して確固たる第一党に復帰。 48県議会中、43県議会で過半数を制す。
- RND(民主国民連合)は、前回より大幅に議席を減らしたが、今年5月の国民議会選挙時の得票率8.5%よりは回復。
- MRN(国家改革運動)はイスラム政党で唯一善戦。ジャバラ党首が98年にEnnahda党(ナハダ運動)と決別して設立、現在イスラム系を代表する政党。
- MSP(平和のための社会運動)はイスラム政党で、97年議会選挙以降凋落傾向著しく、過半数を制する市町村議会は選挙前の1/5の19議会に後退。
- 残るイスラム政党Ennahdaの得票率は市町村議会0.38%、県議会0.15%と全く衰退。
- イスラム3政党が過半数を制した市町村議会は合計でも59議会と現在の国民思潮を反映。
- カビール系のFFS(社会主義勢力戦線)は、5月の国民議会選をボイコットしたが、今回は引続きボイコットを主張するカビール諸勢力に反して参加を決定。各地の党事務所焼討ちを相次ぎ受ける等、カビールの趨勢を変えることはできず低得票率に終わったが、65の市町村議会で過半数を獲得。