●ここに JOURNAL3をお届けする。今回もかなりの数の寄稿をいただき、御礼申し上げる。また、JOURNALで報告するにふさわしい出来事も少なからずあった。
●特にアルジェから原稿を送ってくれたArslan Chikhaoui氏とSliman Cheikh氏に感謝申し上げる。前者の記事はアルジェリア経済の抱える構造的な問題点を率直に取り上げているが、しかし、希望は捨てないという論旨である。 Cheikh氏は7月の同氏の日本訪問(外務省のオピニオン・リーダー招聘計画で訪日)について書いてくれた。日本について誉めすぎの点が多々あるが、彼のような日本ファンがいることは有難いことである。 今後は少しずつアルジェリアのカレントな情勢についてアルジェリア人の筆になる記事を増やしていきたいと思う。
●名古屋国際センターでのアルジェリア・フェスティバルは掛け値なしに成功であった。おそらくは日本で行われたアルジェリア関係の行事としては最大のものであったのはないか。センター関係者のご尽力に感謝し、ラムダニさんの企画、実行力を伴った献身的努力に心からの拍手を送りたい。
●米国における同時多発テロ事件についてのアルジェリア政府の声明は「大使館よりのお知らせ」のところに掲載した。国際場裏ではほとんど知られていないことであるが、国内で厳しいテロに直面してきた国としてアルジェリアは、エジプトとともに、テロ防止のための国際協調(情報交換、資金源の締め上げ、欧米におけるイスラミストの活動取締り等)の重要性をかねがね主張してきた。しかし、その声が聞かれることはほとんどなかった。不思議なことは、今回の事件後米国のイニシアティブによりテログループの銀行口座閉鎖措置が世界規模で行われ、安保理決議でもそれを後追いしたが、こんなことが直ちにできるのであれば、なぜ、もっと前に措置がとられなかったかということである。
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(S.W)