7月9日より11日までザンビアにおいて開催された。41カ国の元首が出席。今次首脳会議での３つの主要議題。
1. アフリカ開発の青写真
アフリカの人々の手になる初めての包括的な本格的開発青写真がNAI（New African Initiative）に結実した。その主要テーマの一部は次の通り。 ・ 平和、紛争予防、民主主義、政治的統治（ガバナンス） ・ 情報通信技術（IT） ・ 人材開発、教育、文化 ・ エイズ、感染症、保険・医療、これに対応する人材教育 ・ 女性の役割 この青写真の試みはMAP（Millennium African Recovery Program）として知られ、アフリカ諸国間でとりまとめ作業が行われてきた。南アフリカのムベキ大統領が21世紀を目前にしてアフリカン・ルネッサンスと称して主張し始め、次いでこれをMAPとして具体的に打ち出し、ナイジェリアのオバサンジョ大統領、アルジェリアのブーテフリカ大統領が加わり、共同で具体的内容をまとめる作業が推進されてきた。
2. OAUからAUへ
OAUは今次ザンビア首脳会議で歴史的使命を終えて、アフリカ連合（AU、African Union）への移行に一歩を踏み出した。既にAU制定法（基本法）は採択されており、各国が批准を手続し、40カ国が既に批准書を寄託した。 今後１年かけて、AUの具体的肉付け作業を行い（予算、機構など）、第1回首脳会議が明年南アフリカで開催される予定である。
3. 事務局長選挙
今次OAU首脳会議でサリム・サリム（タンザニア）事務局長の後任に、象牙海岸のエシー元外相が選出された。国連総会議長や安保理議長を務めるなど経験豊かな外交官である。今後OAUからAUへの移行期の舵取りとAUをいかに実態的に発展させていくか、その手腕と活躍が期待される。