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衆議院議員 元外務大臣 |
1. アルジェリアとの32年
最初にアルジェリアを訪ねたのは1969年だ。その時にアルジェリアの「荒削り」だが「パワフル」な魅力にひかれて32年になる現在、日本アルジェリア協会会長と日本アルジェリア友好議員連盟会長を勤めているが、今後政治、経済だけでなく文化、学術などの多分野で日本・アルジェリアの交流が深まることを心から期待したい。
2. 日・ア交流の第一世代
日本とアルジェリアの交流促進の分野で、偉大な足跡を残された宇都宮徳馬先生（故人）をはじめ第一世代の人たちは、アルジェリア人の勇敢で愛国的な抗仏戦争に共鳴した方々だった。私は宇都宮徳馬先生のお勧めで、「日本・アルジェリア協会」の役員となった。そして宇都宮先生に促されて「日本・アルジェリア友好議員連盟」を設立し、会長には渡辺美智雄先生（元副総理・外務大臣、故人）に就任して頂いた。しかし、それら第一世代の方々は、すでに故人となった。私たちは、「日本・アルジェリアの友好を支えていく第二世代を育てていかなければならない」と思っている。
3. アルジェリアは魅力に満ちた国
（１） 政治的には常にアラブ・アフリカ諸国のリーダーであった。
（２） 経済的には、石油・天然ガスをはじめとする自然資源の豊かな国であり、日本にとっては格別の魅力ある国である。
（３） 文化的には、地中海文明の一環をなす古く長い歴史をもち、ザブ・サハラとの交流地点としても重要な文化の交差点である。学術交流の分野でも、日本に対する期待の大きさを考えると、もっともっと積極的に取り組むべきだと思っている。