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アルジェリア震災関連


●駐日アルジェリア大使より感謝状
●「アルジェ地震被災者救援基金」の寄付について

●アルジェリア派遣医療チームの活動について
●ご支援報告
・日本アルジェリア議員連盟、衆参両議院で募金
・日揮株式会社の支援活動


駐日アルジェリア大使より感謝状

日本アルジェリアセンター
小堀 巌 殿

2003年5月21日発生した地震以降、ブーメルデス県に設置され、被災者家族が避難していた仮設テント村で、2003年12月23日、最後のテントが閉鎖されたことをここにご報告申し上げます。
これによって、ブーメルデス県に設置された104ヶ所、ならびにアルジェ県の210ヶ所のテント村はすべて閉鎖され、被災者はそれぞれプレハブ住宅、ないしは永久住宅に転居いたしました。
ここに、アルジェリア政府とともに、貴センターが被災者のために起こしてくださった一連の救済、連帯活動ならびにご協力に対して心から感謝の意を表します。 これらはアルジェリアと日本両国民を繋ぐ深い友情の証であります。

敬具
2003年12月30日

駐日アルジェリア大使
アマール ベンジャマ


「アルジェ地震被災者救援基金」の寄付について

「アルジェリアで発生した震災による被災者を救援する会」
 
代表 : 小堀巌、 柿沢弘二
協賛 : 日本アルジェリア協会
日本アルジェリアセンター

 

去る6月19日、在京アルジェリア大使館に於いて「アルジェ地震被災者救援基金」からの第一回目の寄付が行われました。
今までに頂きましたご寄付の中から、48万円をアルジェリア大使館を通じて、 アルジェリア国立銀行に開設された「ブーメルデス地震救援口座」に全額振り込みました。
ここに、19日までにご協力頂きました以下の方々並びに、匿名でお寄せ頂きました方々に心から感謝申し上げると共に、ご報告申し上げます。(敬称略)

ナガハマトシキ
サトウアキブミ
チキュウムラケンキュウショ
モリカワサトシ
ハセガワヨシオ
スズキカズノリ
ヤマネミツヒロ
タカキケイコ
ハナワハルオ
アラヨシヒサ
カタクラクニオ
ミヤジカズオ
バルテルミージャン
オカダアイジ
オオハシイチロウ
フカガワワチコ
バニワヨシアキ
ナガサカミドリ
ヌイムラキョウコ
ハシモトクミコ
イトウチュウアルジェリアカイ
ニホンチュウキントウアフリカフジンカイ

タイナカカツジ
フジイヒロシ
アラカワショウゾウ
カスヤユウイチ
クロコウチヤスシ
エンドウマサオ
オカザキカズミ
ミヤジミエコ
サカモトタケシ
マキタニミヨコ
ニシダセイイチロウ
イノウタケジ
コバヤシモトコ
オオハシヨシエ
イシカワケンイチ
フジイジュンコ
タテヤマテルコ
シマノウチエミコ
アラフネアサコ
タカギ キクロウ

ありがとうございました。


アルジェリア派遣医療チームの活動について

小林正雄(医療チーム団長、外務省中東第一課地域調整官)

 5月21日のマグニチュード6.7の地震発生後、日本政府より国際緊急援助隊救助チームがまずアルジェリアに派遣され、1名の生存者が救出されました。同25日、医師4名、薬剤師1名、看護師7名、救急救命士2名、業務調整員8名から構成される、計22名の医療チームが派遣され、同チームは翌26日、アルジェに到着しました。

 アルジェ到着の翌27日、地震のほぼ震源地に当たるゼムリ市(アルジェの東約60キロ)のサッカースタジアムの避難民キャンプに、診療テントを開設しました。活動地をゼムリにしたのは、震源地に近く全半壊が9割以上と病院も含め被害が大きいのに、緊急医療の体制が十分ではなく、ニーズが極めて高かったからです。テント開設の日の夕刻、マグニチュード5.8の最大の余震が起き一同驚きましたが、必要な準備を急ぎ整えて緊急の夜間診療を行いました。

 テントの据付けと片付けを除く実質医療活動期間は8日間でしたが、この間約1600人、一日平均約200人の診療を行うことができました。診療開始直後から何人もの急患が運び込まれる等、日本の診療テントは、ゼムリの住民の皆さんはもとより、アルジェリア人医師からも信頼され、大変な好評をはくしました。丁寧な診療レベルを維持しつつ、殺到する患者さんを混乱なく受け入れるため、メンバー全員が、日々一丸となって智恵をしぼり、埃まみれになって働きました。

 また、公衆衛生分野でも、基本的な個人衛生知識の普及のためのチラシや看板の作成・配付、虫除けガーゼの配付、簡易トイレの設置の提案及び工事の着手、避難キャンプ地の側溝の消毒など、幅広い公衆衛生活動を展開しました。

 同チームは活動終了後、アルジェリア保健省に対して、現地での活動を通じて感じられた医療及び公衆衛生の改善すべき具体的ポイントを含んだ報告書を提出しました。

 我々の活動は、アルジェリア国内で大きな影響力を有する国営テレビや新聞で何度も報じられました。また、活動の終了にあたり、保健省の幹部から、医療チームの活動に対し、保健大臣名の感謝状とチームの活動を讃える記念の楯が贈られました。さらに6月11日にアルジェ国際見本市の日本館を視察したブーテフリカ大統領は、今次国際緊急援助隊の派遣に対し浦辺駐アルジェリア日本大使に深く感謝の意を示されていたとのことです。

 このように、医療チームは今回できる限りの緊急保健医療を行い、その活動は現地で高い評価を頂いたと考えますが、その背景には、アルジェリア側の有形無形のサポートがあったことを強調したいと思います。まずゼムリの患者の皆さんは、医療チームに対し非常に礼儀正しく、キャンプ場の警察や消防の人達も、極めて協力的でした。さらに3ヵ国語を話す優秀なアルジェリア人通訳8名は、医療チームの意気に感じて、メンバーと一体感を持って、患者とのコミュニケーションを円滑にする上で有益な働きをしてくれました。

 我々の活動中、薬品その他何か足りないものがあったら、遠慮なく言って欲しいとの申し出が、官民問わずアルジェリア国内のいろいろな団体からありました。ある時などは、約50キロ離れた町の慈善団体が、トラックでやってきて、"寄付を集めて薬を一括購入してきたので、欲しい薬を何でも好きなだけ取って欲しい"との申し出がありました。丁度不足していた薬をかなりの量分けてもらい、とても助かりました。困った時のアルジェリア人の連帯意識に感銘を受けた次第です。

 このように今回の医療チームの活動は、地域住民の応急医療と公衆衛生の向上に役立ったのみならず、地震という不幸な出来事を通じてではありましたが、計らずも日本アルジェリア間のひとつの心の絆を結ぶ機会になったのではないかと思います。

 現在被災地の方々に対して各種の施策が検討・推進されていると聞いていますが、被災された方々が、一日も早くテント生活から解放され、通常の生活に戻れるよう願っています。

 最後にこの紙面を借りて、本チームの迅速な派遣と無事故の活動に協力頂いた在アルジェリア日本大使館と在京アルジェリア大使館に謝意を表明致します。

(注.今次地震災害に対して、5月23日から6月半ばにかけて、日本政府の国際緊急援助隊として、負傷者の捜索・救助等を行う救助チーム61名、医療支援を行う医療チーム22名及び建物の耐震診断等の専門的助言・指導を行う専門家チーム7名の、計3チームが順次派遣されています。また、日本政府より見舞い金として、10万ドルが贈られています。)

ご支援報告

以下のようなご支援をいただいております。



日本アルジェリア議員連盟会長の柿沢弘二氏の呼びかけで、衆参両議院で募金が行われ、百万円を上回る額が去る6月30日、日本ーアフリカ友好協会会長の森喜朗元首相からアマール・ベンジャマ駐日アルジェリア大使を通じてアブデルアジズ・ブーテフリカ大統領あてに送られた。

The Deai International July 2003 No.23より


「アルジェリアで発生した震災者を救援する会」
代表 小堀 巌 様

日揮株式会社
常務取締役
小野 照政

今回のアルジェリアの大地震にあたり、地震発生直後、弊社は南部Ourhoud地区に所有している居住用キャビネット(3m×9m)60棟を被災地に送りました。

被災地に到着したキャビネットは医療班(その中には小林地域調整官をリーダーとする日本人医療班を含む)により簡易医療所として使われ、多くの被災者の医療活動の一助となったと聞いております。
弊社を含めまして今回の日本からの救助活動は大きな感謝と高い評価をもって現地マスコミに報道されたと聞いております。

又、アルジェの製油所も被災しており、その被害状況調査のため先日専門家を派遣いたしました。

以上、弊社と致しましては引き続き支援活動を続けていく所存でございますので、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。