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アフリカ・エネルギー委員会(AFREC)の設立(2月18日付La Tribune他)

2月15日-16日、アルジェリアの首都アルジェで、エネルギー分野においてアフリカ諸国を結ぶ「ロードマップ」を完成させるためアフリカ・エネルギー委員会(AFREC)が開かれた。アルジェに本部を置くAFRECの設立により、アフリカは大陸規模のエネルギー協力を促進し、相互補完的な統合を図る制度的枠組を持つことになる。

同会議は約30人のアフリカのエネルギー専門家の会合を経て正式に発足した。参加したエネルギー担当閣僚会合では、同委員会発足の旗振り役となったアルジェリアによる7年間の努力に敬意が表され、同時にIAE(国際エネルギー機関)事務局長は、アフリカはエネルギー委員会を持たない唯一の地域であったと述べ、AFRECの恩恵に浴するのは全てのアフリカ諸国であると強調した。

ヘリル・アルジェリア・エネルギー鉱業大臣は、 本会議は1980年のラゴスでのアフリカサミットの際に始まった長いプロセスの成果であるとして、「これがアフリカ大陸の経済発展のための制度構築の重要な輪の一つを実現する」と強調した。そしてNEPAD(The New Partnership for Africa’s Development/アフリカ開発のための新パートナーシップ)と同様に「アフリカの持続的発展が、市民に資する市場競争力のある経済からの要請に適応することで、大陸の経済統合を通じてなされることを確信している」と付言した。

ヘリル大臣は、また、ナイジェリアとアルジェリアを繋ぐ年間250億立方メートルの容量を有するトランスサハラ・ガスパイプラインを例に挙げ、同パイプラインによりフレアガスを削減し、通過地域に居住する数百万人ものアフリカの住民に対して彼等の発展に必要なエネルギーを提供するだろうと述べた。

今回の会合の最後に採択されたアルジェ宣言では、遅くとも2008年6月末までにAFRECの執行部長を採用し、2008年末までに本委員会の執行理事会及び技術諮問機関の設置を要請する。また本協定は23ヵ国によって批准された一方、20ヵ国が批准の前段階となる署名手続きを実施しているが、全アフリカ諸国の協定の署名及び促進を目指す。

<中東調査会かわら版2008年2月25日No.43より引用>